はじめに

本稿は「あの手この手学習(以下、あの手この手)」という概念に馴染みのない方に向けて、「あの手この手とは何か」を分かりやすく説明することを目指して執筆されました。読者の皆様におかれましては、読み進めるにあたり以下三点にご留意頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

  1. あの手この手はReapraの理念を出発点として構築されてきた、Reapra発の概念です。よって、Reapraの哲学をご理解頂くことが、あの手この手の理解の助けにもなると考えられます。

    ▼Reapraのホームページはこちら

    ▼Reapraがめざす産業創造を簡単に知りたい方はこちら

  2. あの手この手は現在も発展中の概念です。本稿の内容は随時更新されることがあります。

  3. 本稿の目的は、先行きが不透明で将来の予測がますます難しくなる現代でもイキイキ成長し続けるための新しい生き方の提案であり、本稿で対立する例として取り上げた一部の物事を批判する意図は一切ございません。そもそも、あの手この手という概念の境界自体、手探りで探している段階です。

あの手この手とは

あの手この手の目的

複雑で不透明な環境下でもイキイキ成長し、価値を創造し続けること。 考案者の三浦は、このために自我をしなやかに活用しながらあの手この手で学ぶ姿勢が重要と考え、その方法を「あの手この手」という生き方として体系化した。

あの手この手とは

あの手この手とは、正解が存在しない環境で、高速かつ大量に試行錯誤をすることによって、目標に近づき自分自身も成長する学習方法である。

<aside> 🏔️ 正解が存在しない環境 わかりやすい答えや成功パターンが存在せず、自ら手探りでよりよい方法を見つけていく必要がある場所。

<aside> ⛳ そうでない場所の例

</aside>

<aside> 🧗🏻‍♂️ 目標を達成し自分自身も成長する 試行錯誤する際に、自分の考え方の癖を変化しないものとして無理矢理活用するのではなく、外部の環境と共に自分自身も変化するものと捉える。また残りの人生においてより持続的に幸せを感じられるような方向性で(=イキイキと)実践すること。

</aside>

あの手この手の構成要素

答えが1つではない場所で、短期間に大量の試行錯誤をすることによって、目標を達成し自分自身も成長することを更に細かく分解すると、以下のように整理できる

<aside> 💡 現在の自分(As-is)と理想の自分(To-be)およびその差分をあらゆる方法で埋めることである。その際に重要なポイントが以下4つ。 ①短期、中期、長期など様々な期間を意識しながら多面的に差分を捉えること ②差分を埋めるための小さな工夫を数多く考え出すこと ③工夫をいち早く実践すること ④自分自身の考え方の癖や習慣を意識的に活用しながら①~③を行うこと

</aside>

anotekonote.png

以下、あの手この手の構成要素をかみ砕いて説明する。

To-be(なりたい姿)

将来、自分が向かいたい方向性や達成したい状態を指す。以下のようなものが挙げられる。